犯罪歴・有罪判決がある方のオーストラリアビザ申請完全ガイド
元オーストラリア大使館査証課マネージャーが直接対応|キャラクター要件・申請戦略・書類準備の全てを解説
犯罪歴・有罪判決・逮捕歴がある場合のオーストラリアビザ申請
犯罪歴・有罪宣告・有罪判決・逮捕歴・前科・犯罪者であっても、オーストラリアビザは申請可能です。しかし、オーストラリア移民法501条の「キャラクター人格要件」を満たす必要があり、通常よりも厳格な審査が行われます。
刑の内容(罰金・懲役・禁錮・服役・収監・執行猶予)を問わず、有罪判決を受けている場合は必ず「犯罪歴あり」と申告しなければなりません。虚偽申告が発覚するとビザは拒否・取り消し、今後の入国も禁止されるリスクがあります。
犯罪歴がある場合に必要なビザ申請の流れ
- 短期滞在(3カ月以内)でもETAは申請不可。必ず訪問ビザ(サブクラス600)を申請
- 申請時に「犯罪歴あり」と正直に申告。
- 犯罪経歴証明書(警察証明書)、判決謄本、反省文、第三者からの推薦状などの提出が必要
- 申請内容や犯罪の軽重・経過年数・更生状況などをもとに個別審査。
- 重大な犯罪歴(懲役12カ月以上、児童性犯罪、DV家庭内暴力など)は取得が極めて困難
- 審査には通常より長い期間(1年以上)がかかることが多い。
キャラクター人格要件と審査基準
- 刑期12カ月以上の犯罪
- 殺人・暴行・DV家庭内暴力・性犯罪・薬物犯罪・詐欺・強盗・放火・脱税など
- 犯罪組織との関係や社会への危険性が疑われる場合
- 児童に対する性犯罪・家庭内暴力、年齢を問わない性犯罪関連関与者は特に厳格に審査される
- 犯罪の軽重・経過年数・更生の有無・社会復帰状況などが総合的に判断される
虚偽申告や証拠不備は、ビザ拒否や今後の入国禁止のリスクを高めます。
犯罪経歴証明書(警察証明書)の取得方法
- 各都道府県警察本部または警視庁で本人が申請
- 有効なパスポート、証明書必要性の証明、住民票や運転免許証などが必要
- 発行まで約2週間。余裕を持った準備が必要
- オーストラリア内務省からの県警宛の交付請求書または同等なものが県警での手続き時に必要となる
申請時に有利になるポイント・必要な追加資料
- 犯罪からどのくらいの時間が経過している
- 再犯防止策や更生プログラムへの参加有無。もし参加したことがある場合にはその参加または修了証明書類を用意できるか
- 家族や雇用主・友人からの推薦状やサポートレター
- 社会復帰や地域活動への参加実績
- 反省文や経緯説明書を詳細に記載
特にDV家庭内暴力・性犯罪・児童犯罪の場合は、被害者への影響や再発防止努力、更生状況が厳しくチェックされる
よくある質問(FAQ)
- Q. 執行猶予中でも申請できますか?
- A. 申請可能です。
- Q. 交通違反や軽微な犯罪も申告が必要ですか?
- A. はい、罰金刑を含む全ての有罪判決を申告する義務があります。
- Q. 未成年時の犯罪も審査に影響しますか?
- A. 年齢を問わず有罪宣告を受けたことがあればその申告が必要となります。関与した犯罪内容を包括的に審査され、現在までの更生状況などを含めてオーストラリア内務省(移民局)がビザを発給することによりオーストラリア政府またはその市民に悪影響がないかを審査した上でビザ発給可否結果が降ることになります。
- Q. 観光で渡航する場合どのビザを申請すればいいですか?
- A. サブクラス600(訪問ビザ)を申請します。
専門家に相談するメリット
- オーストラリア大使館ビザ審査官の判断傾向を踏まえた戦略的な申請が可能
- 書類不備・説明不足によるリスクを大幅に低減
- 追加書類や説明要求への迅速な対応
- 最新の審査基準・法改正情報を反映したアドバイス
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実際に膨大な数のビザ申請の発給可否審査を行った元オーストラリア大使館審査官マネージャーが、あなたのケースを個別に分析し、最適な申請戦略・書類準備をサポートします。オーストラリアは犯罪者のオーストラリアへの入国を厳しく規制しています。ビザ申請を行なっても許可にならないことがあることを前提にビザ申請に挑戦してください。
▶ 無料相談・お問い合わせはこちらビザ申請のための準備から発給可否結果を得るまでの流れタイムライン
1. 初期相談(1週間)
犯罪内容・経過年数等をヒアリング
2. 書類準備(2-3ヶ月)
公的機関からの証明書取得・英訳手配の準備
3. ビザ申請実施日から発給可否結果が出るまでの期間(12ヶ月以上かかる場合が大半。軽微な犯罪に関与している場合には6ヶ月くらいで処理される場合もある)
オーストラリア内務省(移民局)からの追加資料や情報請求などへの対応・対処方法
4. ビザ申請の審査結果の通知
許可の場合:ビザ発効|不許可:不許可理由のご案内。再申請の可能性についての精査