アメリカF-1ビザのFinancial Requirementにおける1年分生活費の法定金額
F-1ビザ申請に必要な「財政要件」と「生活費」について徹底解説
F-1ビザの発給要件としての「Financial Requirement(財政要件)」とは
アメリカF-1ビザ申請者は、「不法就労に頼らず、アメリカでの学業と生活を継続できる十分な資金を持っていること」が法律上の要件です。
しかし、「1年分の生活費」として一律の金額が法律で明確に定められているわけではありません。
法律・規則上の基本原則
- アメリカ移民法(USCIS)や国務省の規則では、F-1ビザ申請者が十分な資金を持つことが要件。
- この「十分な資金」の具体的な金額は、各教育機関がI-20(入学許可書)発行時に算出する「1年間の学費+生活費の合計額」に基づきます。
実務上の金額目安
- 具体的な金額は大学や都市によって異なりますが、一般的な目安は年間2万~4万ドル(約300万円~600万円)です。
- 例:USC(南カリフォルニア大学)の場合、1年間の「学費+生活費」は約$60,000前後。
- 生活費の内訳(家賃・食費・交通費・保険・書籍代など)は、月額$1,500~$2,500程度が一般的です。
法律での明文化について
連邦法や規則で「生活費は○○ドル以上」といった具体的な金額が明記されているわけではありません。
その代わり、各学校が「1年間に必要と見積もる学費・生活費の合計額」をI-20で明示し、その金額分の資金証明(銀行残高証明、奨学金証明、スポンサーのサポートレター等)を提出することが義務付けられています。
まとめ
- F-1ビザの「Financial Requirement」は、法律で一律の金額が定められているのではなく、各学校が提示する「1年間の学費+生活費」の合計額に基づきます。
- 多くの場合、年間2万~4万ドルが一般的な目安ですが、都市や学校によって大きく異なります。
- ビザ申請時には、I-20に記載の金額分の資金証明を提出することが必須です。
“F-1 students must have sufficient funds to successfully study in the United States without resorting to unauthorized U.S. employment for financial support.”
要点
- 法律で一律の金額は定められていない
- 各学校が定める「1年分の学費+生活費」の合計額が基準
- 一般的な目安は年間2万~4万ドル
- I-20記載金額分以上の資金証明が必要