オーストラリア「サブクラス400ビザ」徹底解説
元大使館員が語る実務と申請成功のポイント

オーストラリアで短期就労を希望する方必見！サブクラス400ビザ（Temporary Work Short Stay Specialist Visa）は、専門性の高い業務を短期間だけ行う方向けの特別なビザです。元オーストラリア大使館員の実務経験をもとに、申請のコツや成功ポイントを徹底解説します。

サブクラス400ビザとは？

サブクラス400ビザは、オーストラリアで原則3ヶ月（最長6ヶ月）まで、国内では確保できない高度な専門性や技能を持つ外国人が短期間だけ働くための一時就労ビザです。特殊な機械の設置や国際イベント、研究プロジェクトなどが主な対象です。

元大使館員が語るサブクラス400ビザの特徴と現場のリアル

1. ビザの設計思想と対象者

このビザは「その人でなければできない仕事」に限定されます。大使館の現場では、船舶技術者・研究者・国際イベント関係者・テレビクルーなど、極めて専門性の高い申請が多いのが特徴です。
申請時にはスキル証明や実績書類が重視されます。

2. サブクラス400ビザの主な特徴

項目	詳細内容
対象	高度専門職・特殊技能保持者
滞在期間	原則3ヶ月（最大6ヶ月まで延長可能）
申請場所	オーストラリア国外からのみ申請可能
申請方法	オンライン申請
申請料金	405豪ドル（約39,000円）
発給までの目安	75%が16日以内、90%が22日以内に発給
延長の可否	延長不可。再申請が必要
同伴家族	条件付きで可能（案件ごとに異なる）
健康・保険要件	健康診断や旅行保険の加入が推奨される

3. サブクラス400ビザと他ビザの違い

比較項目	サブクラス400ビザ	サブクラス482ビザ
期間	最大6ヶ月	最大4年
スポンサー	不要	雇用主スポンサー必須
永住権への道	なし	あり
申請タイミング	国外からのみ	国内外どちらからでも
主な用途	短期・一時的な専門業務	長期的な雇用

サブクラス400ビザ申請の流れと実務のポイント

1. 申請資格の確認

• オーストラリア国内で代替できない高度な専門性・技術が必要
• 一時的な業務であること（継続的な雇用目的は不可）
• オーストラリア国外から申請することが必須

2. 必要書類の準備

• パスポート
• 英文履歴書・職務経歴書
• 雇用証明書や招聘状
• 専門性を証明する資格証明書や推薦状
• 戸籍謄本や運転免許証の翻訳文（必要に応じて）
• 健康診断書や保険加入証明（推奨）

元大使館員の視点： 書類の不備や証明力不足が最も多い却下理由です。推薦状やプロジェクト概要書は「なぜ申請者でなければならないか」を明確に記載しましょう。

3. 申請手続き

1. オンラインで申請フォーム作成・必要書類アップロード
2. 申請料の支払い
3. 追加書類や面接が求められる場合は速やかに対応

4. ビザ発給までの期間

• 75%の申請が16日以内、90%が22日以内に審査完了
• 繁忙期や追加審査が必要な場合は遅延もあり

サブクラス400ビザのメリットと注意点

メリット

• 短期間での専門業務が可能
• スポンサー不要で個人申請が可能
• 他ビザよりも審査が比較的早い

注意点

• 延長不可。長期就労には別ビザが必要
• オーストラリア国外からのみ申請可能
• 申請時の「専門性証明」が不十分だと却下リスク大
• 家族帯同は案件ごとに条件が異なるため要確認

元大使館員の現場アドバイス

• 書類の正確さ・証明力が命
  書類のミスや証明力不足は即却下につながります。招聘状や推薦状は具体的な業務内容と申請者の専門性を明確に記載しましょう。
• 早めの準備が安心
  必要書類の翻訳や健康診断は時間がかかることも多く、余裕を持った準備をおすすめします。
• 申請理由の明確化
  「なぜオーストラリア人ではなく、あなたでなければならないのか」を論理的に説明できるかが合否を分けます。
• 最新情報の確認
  ビザ要件や審査基準は頻繁に変更されるため、申請前に必ず最新情報を確認しましょう。

よくある質問（FAQ）

まとめ

オーストラリアのサブクラス400ビザは、短期間で高度な専門性を発揮したい方に最適なビザです。元大使館員の実務経験をもとに、申請成功のポイントを押さえて確実な準備を進めましょう。
申請サポートやご相談は【eVisa公式】まで、お気軽にお問い合わせください。