サブクラス820ビザ・サブクラス801ビザ申請の発給可否のための審査で特にチェックされる主な基準について
オーストラリア大使館在職時にパートナービザの審査責任者として年間300件以上のビザ発給審査を一人で行なっていた元オーストラリア大使館査証課マネージャーの視点からパートナービザ申請においてどのような審査が行われているのかを下記にご説明します。
サブクラス820ビザ、サブクラス801ビザの審査で実施される審査内容(審査基準)は大きく分けて下記4つのファクターの審査が実施されています。
経済的側面 について
あなたとあなたのパートナーが、以下を含む経済的なコミットメントと責任を共有していることを示す証拠書類があるか審査します。:
・不動産やその他の主要資産(車、家電製品など)の共同所有、および共同負債(ローン、保険など)の証明;
・家計の分担
・あなたとあなたのパートナーが夫婦として行った法的コミットメント
・あなたとあなたのパートナーが、妥当な期間、共同銀行口座を運営してきた証拠。
・家計の分担
世帯の性質 について
以下のような、あなたとあなたのパートナーが家庭内で責任を分担しているのかがわかる証拠書類を審査します。:
・生活形態
・家事に対する責任の分担の根拠を概説した陳述書;
・居住する住居の共同所有または共同賃貸;
・公共料金の共同支払い(電気、ガス、電話);
・日々の生活費の請求に関する共同責任
:子供の共同責任
・同じ住所にいるあなたとパートナーの両方に宛てた手紙。
二人の関係の社会的側面 について
あなたとパートナーの関係が社会的にどのように認識されているかがわかる証拠書類を審査します。:
・あなたとパートナーが社会的にカップルとして一般的に受け入れられている証拠(例えば、共同招待、一緒に外出、共通の友人や知人);
・あなたとあなたのパートナーが、政府機関、商業・公共機関、当局に交際を宣言している証拠;
・あなたやあなたのパートナーの両親、家族、親戚、友人、知人による法定申告書に記載された情報;
・組織や団体の共同会員であること
・スポーツ、文化、社会活動への共同参加の証拠。
・二人で一緒に行った旅行の記録
注:法定申告書Form888を提出するだけでは、通常、あなた方の関係の社会的側面を証明するのに十分ではありません。
お互いのコミットメントの性質について
あなたとパートナーの相互のコミットメントを証明するのに役立つ要素には、以下のようなものがあります。:
・お互いの個人的な状況についての知識(例えば、生い立ちや家庭環境など;)
・二人の関係が長期的なものになるという意思(例えば、二人の身辺整理をどの程度行ったか);
・遺言の内容
・別居期間中も連絡を取り合っていたことを示す通信記録や電話料金の明細。
サブクラス820ビザ、サブクラス801ビザの申請料金は非常に高く、気軽に何度でもビザ申請にチャレンジできるビザ種別ではないため、確実にビザ申請を行うのがポイントとなります。ビザ申請のために用意いただく書類もご自身の状況により様々異なってまいります。どのような書類をビザ申請のために用意すればいいかわからない、または不安を抱えておられる方は、一度当eVisaセンターへお問い合わせください。