オーストラリアの学生ビザ申請料金の値上げ検討について


2025年5月3日に実施されるオーストラリアでの選挙結果次第で学生ビザ料金の値上げが選挙公約の一つとなっております。


2025年5月3日、オーストラリアでは連邦選挙の投票が行われる。選挙を争う2つの主要政党は、互いに数%ポイント差の中で世論調査を行っており、最近の世論調査では政権与党である労働党が優勢となっている。

4月28日の共同記者会見で、ジム・チャルマーズ財務相とケイティ・ギャラガー財務相は、選挙前の見通しからさらに10億豪ドルの削減計画を発表した。

修正された見通しには、オーストラリア就学ビザの申請料を1,600豪ドルから2,000豪ドルに引き上げる計画も含まれている。これは、今後4年間で7億6,000万豪ドルの財源増になると閣僚は見込んでいる。

ピーター・ダットン野党党首は、当選した場合、学生ビザ申請料をグループ・オブ・エイト大学(*)志願者は5,000豪ドルに、それ以外の留学生は2,500豪ドルに引き上げると述べている。

(*)8大学は

The University of Western Australia
Monash University
Australian National University
The University of Adelaide
The University of Melbourne
UNSW Sydney
The University of Queensland
The University of Sydney


労働党が計画しているビザ料金の値上げは、オーストラリアの学生ビザが世界で最も高額なままであることを意味する。現在の1,600豪ドルは2024年7月に設定されたもので、それまでの710豪ドルから125%の値上げとなる。さらなる値上げの見込みはさておき、現在の料金水準は他の主要な渡航先のビザ料金をかなり上回っている。例えば、カナダの就学許可証の申請料は150カナダドル(172豪ドル)であるのに対し、米国のF-1就学ビザの申請料は185米ドル(299豪ドル)である。

ギャラガー大臣は、「この措置は、オーストラリアで学ぶことの価値を証明する賢明な措置だと思います」と述べた。

とギャラガー大臣は述べた。しかし、言うまでもなく、オーストラリア国内の国際教育関係者、彼らの海外パートナー、そして留学希望者にとって、これ以上の引き上げは深刻な懸念事項である。

イングリッシュ・オーストラリアは、今週の労働党の発表に先立つオーストラリア選挙に向けたブリーフィングの中で、「短期留学市場を再成長させるため、学生ビザ申請料とビジターおよびワーキングホリデービザ保持者の就学権を早急に見直すこと」を求めている。2024年、政府は学生ビザの申請料を125%値上げし、英国の2倍、米国の4倍、カナダの10倍近くとした。平均就学期間が20週間未満であるため、1,600豪ドルは特に不釣り合いである。この料金の導入後、ELICOSのみの入学申し込みは即座に約50%減少し、その後も減少が続いている。English Australiaは、政府に対し、1年未満のコースを申請する学生の学生ビザ料金を800豪ドル以下に引き下げるよう、早急に対応するよう要請する」。

オーストラリア国際教育協会(IEAA)のフィル・ハニーウッド最高経営責任者(CEO)は、LinkedInで次のように述べている。"少なくとも労働党は、IEAAの選挙綱領にある通り、英語と海外学習を含む12ヶ月未満の就学プログラムの50%割引について、ビザ料金の引き下げについてオープンに議論することを約束した。」





eVisaセンター加藤から:

労働党が勝った場合には2,000ドルへ、野党が勝った場合には2,500ドルに増額され、かつ上記8大学への入学の場合には5,000ドルに学生ビザ申請料金が設定をする計画がされております。


本日2025年4月30日時点で7月1日以降のビザ申請料金の設定および案内はされていません。


オーストラリアの会計年度は毎年7月1日から6月30日までとなっております。そのため、ビザ申請料金の改定時期、移民法の改定時期、ビザ申請書の改定時期が毎年7月1日付で発動されることが多々あります。


5月3日の選挙結果がどうなるか次第ですね。


以上です。

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